存在しない名前に.comが付与される
さくらのVPS上で、未だ準備できていないサブドメインを何気なしにnslookupで引いてみたら、おかしな応答が返ってきました。
試しに他のものもとチェックしたら、どうやらさくらのDNSに存在しない名前を引くと、末尾に".com"を付けて特定のIPアドレスを応答するようです。.com以外に.orgなどいくつかのTLDでも応答、新興TLDも似たような状態でした。
自宅で使用するISP、KAGOYA、Amazone EC2は大丈夫でした。
試しにHTTPでアクセスしてみました。
$ curl -O http://test.hiroski.com/index.html
$ cat index.html
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML 2.0//EN">
<html><head>
<title>301 Moved Permanently</title>
</head><body>
<h1>Moved Permanently</h1>
<p>The document has moved <a href="https://www.hiroski.com/index.html">here</a>.</p>
</body></html>
どこかへ飛ばされるみたいです。
lynx http://test.hiroski.com/ で表示すると、com.comへ飛びました
さくらのDNSを参照してWebブラウズすることはないでしょうが、メールアドレスを打ち間違えるとTLDによってはブラックホールなどこかへ吸い込まれてしまうのかもしれません。
落ちですが、サーバー屋さん曰く/etc/resolv.confファイルをチェックしてみてと。
$ cat /etc/resolv.conf
# Generated by NetworkManager
search com
nameserver 210.224.163.3
nameserver 210.224.163.4
はい、原因はこれでした。DNSサフィックスというものですが、自ドメインを付加するならともかく、TLDだけを付加するというのはどうなのでしょう。Amazon EC2では自ドメインが付加されていました。
対処はsearch行をコメントアウトしました。このVPSにはいくつかのドメインを収容予定ですので。/etc/resolv.confファイルの反映は即時です。
Generated by NetworkManager が存在する場合再起動時に再作成されるとのことです。
/etc/NetworkManager/NetworkManager.confファイルの[main]セクションに"dns=none"の記述を追加して、NetworkManagerを再起動とのこと。
$ sudo vim /etc/NetworkManager/NetworkManager.conf
(中略)
[main]
#plugins=ifcfg-rh,ibft
dns=none
[logging]
$ sudo systemctl restart NetworkManage
フォローしませんか?
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